Construction Description
地山からの水分供給を得る事ができないモルタル吹付面は、高温となった外気温を吸収する事ができず、人工的に造成した生育基盤層を絶えず乾燥させ、植物の生育を妨害します。根の緊縛力により生育基盤層の安定を図る吹付工法は、植生不良が続くと様々な浸食作用により基盤の流失が始まり、やがてモルタル吹付面の露出 → 景観性の低下に至ります。
この様な条件下で植生復元を可能にする為には、生育基盤の乾燥を防ぐ事が肝要です。しかし、散水養生等の施設を設ける為のコストは高額になり、長期的な維持管理も必要になります。モルタル・コンクリートのり面では、水分供給を自然の摂理に任せなくてはなりません。スーパーバイオ・オーガニック工法は、乾燥害による基盤浸食を防止し、安定した生育基盤による長期的な植生復元を実現します。
Construction point
- 従来不可能であったモルタル吹付面やコンクリ構造物に緑を創出する事で、周辺環境との調和が図られます。
- 乾燥害による植生不良が発生しても、生育基盤層の消失が無いので、長期的な植生復元を可能にします。
- モルタル吹付面を取り壊す事がないので、建設廃棄物の発生を抑制できます。
- 浸食を受けない生育基盤層は、周辺植物の自然侵入が容易になり、自然回復が促進されます。